果てることのない少女たちの長く短い脱出の物語『少女庭国』を読んでみた
こんばんは、masakimaryです。
今回は、乙女たちの超脱出ストーリー『少女庭国』を紹介します。
※ネタバレ注意
内容ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
卒業式会場の講堂へと続く狭い通路を歩いていた中3の仁科羊歯子は、気づくと暗い部屋に寝ていた。隣に続くドアには、こんな貼り紙が。
卒業生各位。下記の通り卒業試験を実施する。
“ドアの開けられた部屋の数をnとし死んだ卒業生の人数をmとする時、n‐m=1とせよ。時間は無制限とする”。
羊歯子がドアを開けると、同じく寝ていた中3女子が目覚める。またたく間に人数は13人に。脱出条件 “卒業条件”に対して彼女たちがとった行動は…。
扉を開けるたび、中3女子が目覚める。扉を開けるたび、中3女子が無限に増えてゆく。
果てることのない少女たちの “長く短い脱出の物語”。
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最初は、仁科羊歯子が目覚めたところから始まる。
部屋の周りは白い壁で覆われていて、羊歯子には卒業式会場に続く廊下を歩いていた時からの記憶が抜けていた。ドアは両側に2つついていて、後方には取っ手がない。羊歯子は、少女たちを何人か起こし、脱出方法を色々考えるが、何も良い策は浮かばなかった。
その後、羊歯子たちは自己紹介を始める流れになり、彼女たちは羊歯子と同じ学校の卒業生であることが判明したが、おかしな事にお互いに面識はなかった。
彼女たちは、投票で生き残る人を選ぶことにした。結果は、羊歯子が選ばれることになった。彼女たちは、自分達を殺すように羊歯子に頼んだ。羊歯子は抵抗したが、彼女たちは聞き入れてくれなかった。羊歯子も諦め、最終的に彼女たちを殺害した。 羊歯子の話は、ここで終わりになる。
ここから先は、また別の少女たちが壁を壊しながら、商店が立ち並ぶ街を作り、新たな文明を築く未来が描かれている。