masakimary

静かに過ごしていきたい

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キュートでダークなミステリーシリーズ第2弾『GOSICK Ⅱ -ゴシック- その罪は名もなき』を読んでみた

 こんばんは、masakimaryです。

 今回は、直木賞作家がおくるキュートでダークなミステリーシリーズ第2弾『GOSICK Ⅱ -ゴシック- その罪は名もなき』を紹介します。
 ※ネタバレ注意

内容ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 <“灰色狼の末裔”に告ぐ。近く夏至祭。我らは子孫を歓迎する>
 不思議なその広告を見たヴィクトリカは夜、学園を抜けだし山間の小さな村にやってきた。時が止まったようなこの地で、またも起こった惨劇。それは、かつて彼女の母・コルデリアが巻き込まれた事件と呼応するかのように続いてゆく。
 そして、最後にヴィクトリカが見抜いた真実とは・・・!?

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登場人物ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ヴィクトリカ・ド・ブロワ・・・謎に包まれた少女。ヨーロッパの小国ソヴュールにある、聖マルグリット学園図書館塔最上階の秘密の部屋で、大量の書物と時を過ごす。


久城一弥・・・極東の島国より、聖マルグリット学園に留学してきた少年。


グレヴィール・ド・ブロワ・・・貴族出身の迷警部。ヴィクトリカの兄。


コルデリア・ギャロ・・・ヴィクトリカの母。メイドとして館に仕えていた15歳の時、前村長・シオドアを殺害した罪で村を追放された。


ミルドレッド・・・シスター。一弥が“のみの市”の教会のバザーで最初に出会った。そこで自分が売っていたドレスデン焼の皿を盗んだ。お金が何よりも大好き。
グレヴィールにヴィクトリカの監視を頼まれていた。


アラン・・・美術大学の学生。眼鏡をかけた髭面の男。
夏至祭に使われる張りぼてに入れられ、焼け死んだ。デリク達と一緒に盗みをしていた。


ラウール・・・同上。大柄な猫背の男。
胸を撃たれて殺害された。デリク達と一緒に盗みをしていた。


デリク・・・同上。金持ちの男。
デリクは大事にするために盗みをしていたが、アラン達は金の為に盗みをしていた。デリクは、自分を裏切り車で壺を盗んで逃げようとしていた二人を許せずに殺害した。


セルジウス・・・村長。コルデリアを村から追放した。


シオドア・・・前村長。密室で背中を短刀で刺されて殺害された。


ハーマイニア・・・メイド。


アンブローズ・・・セルジウスの助手。



ブライアン・ロスコー・・・謎の男。コルデリアの大人になった写真を館の床下に隠し、元々その床下にあった物を持って行った。

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 夏至祭は、日本のお盆によく似た行事だった。祭の途中には、聖堂に子供を集めて先祖の霊(村長)に“未来”を教えてもらえる儀式をしていた。
 その祭の日に占いで死期を告げられたハーマイニアは、柱時計の中に隠れてシオドアを待ち、上から金貨を落として柱時計の前にシオドアを誘導した。そして短刀ごと飛び降りてシオドアを殺害した。ハーマイニアは、占いの結果を覆すため、シオドアを殺害したのである。
 シオドアを殺害した後、また内側から鍵をかけて密室にした。これなら、まだ小さな子供でも出来る犯行だった。コルデリアとシオドアしかこの部屋の鍵を持っていなかった為にコルデリアが疑われてしまったのであった。

 そして現在、罪を暴かれたハーマイニアは、ヴィクトリカ達を殺害しようとしたが、バランスを崩し、橋から落ちて死亡した。